2021-05

日本文学を学ぶ

近世文学を学ぶ③ 
~人形浄瑠璃、歌舞伎、国学など~

人形浄瑠璃 ~竹本義太夫と近松門左衛門~ 室町時代、牛若丸うしわかまると浄瑠璃姫じょうるりひめとの恋愛を描いた『浄瑠璃御前物語じょうるりごぜんものがたり』が作られます。 琵琶や扇拍子を使った演出は「浄瑠璃節じょうるりぶし」と呼...
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近世文学を学ぶ② 
~仮名草子から人情本まで~

仮名草子 ~イソップ物語や中国小説の影響~ 中世の御伽草子おとぎぞうしに連なって、啓蒙や娯楽を目的とした、庶民向けの仮名小説である仮名草子かなぞうしが、江戸初期のおよそ80年間に京都を中心に作られました。 代表的な作品には、富...
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近世文学を学ぶ① 
~俳諧の成立、川柳や狂歌の流行~

近世文学の時代背景 江戸幕府が成立した1603年(慶長8年)から、大政奉還が行われた1867年(慶応3年)までの時代を、文学史の区分で「近世きんせい」と呼びます。 幕藩体制の確立によって社会秩序が確立された一方、海外文化との接...
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中世文学を学ぶ③ 
~御伽草子、『方丈記』、『宇治拾遺物語』能や狂言~

御伽草子 ~一寸法師、浦島太郎など~ 室町時代以降、御伽草子おとぎぞうしが物語文学の主流ジャンルになっていきます。 その多くは簡潔な文体で書かれたシンプルな物語で、奈良絵本ならえほんと呼ばれる絵巻や挿絵入りの本で流通しました。...
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中世文学を学ぶ② 
~五山文学、四鏡、『平家物語』~

五山文学の成立 中世に入ると、宋や元で学んだ僧や渡来僧など、禅僧が漢詩文の担い手となっていきます。 背景には、鎌倉幕府や室町幕府が禅宗を保護したことがありました。 京都五山や鎌倉五山と呼ばれる禅宗寺院を中心として、僧侶た...
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中世文学を学ぶ① 
~和歌から連歌、深まる歌論~

中世文学の時代背景 源頼朝が鎌倉幕府を打ち立てた12世紀末から、1603年(慶長8年)の江戸幕府成立までの時代を、文学史の区分で「中世」といいます。 不安定な政治体制と繰り返される戦乱により、「下剋上」の風潮が広まっていくなか...
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中古文学の流れを学ぶ④ 
~日記文学と『枕草子』、説話~

日記文学の誕生と発展 日記とは、本来男性の官人が漢文で書く日々の出来事の記録でした。 しかし、10世紀前半、紀貫之きのつらゆきはあくまでも女性であるという態で、仮名文字で船旅を記録した『土佐日記とさにっき』を残しました。 ...
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中古文学の流れを学ぶ③ 
~歌物語と歴史物語、軍記物語~

歌物語の発展 歌物語とは、和歌にまつわる説話を集めたもので、語り継がれてきた歌語りをもとにして成立したとされています。 10世紀初めの『伊勢物語いせものがたり』は歌物語の代表的な作品です。 在原業平ありわらのなりひらをモ...
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中古文学の流れを学ぶ② 
~歌謡と作り物語、源氏物語の誕生~

歌い継がれる歌謡 上代から伝えられてきた歌謡かようは、平安時代に入ると、宮廷での儀礼や宴席、神事などに取り入れられていきます。 9世紀から10世紀にかけては、「催馬楽さいばら」という形式の歌謡が流行しました。 そのほかに...
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中古文学の流れを学ぶ① 
~漢詩文と和歌の隆盛~

中古文学の時代背景 桓武天皇が平安京に遷都した794年(延暦3年)から、鎌倉幕府が成立した12世紀末までの時代(平安時代)を、文学史の区分で「中古ちゅうこ」と呼びます。 『桓武天皇像』(延暦寺 蔵) 貴族政治の時代だった...
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